法隆寺は、世界最古の木造建築として知られ、607年に聖徳太子の建発願によって、建てられました。670年 に全焼しましたが、その後、今の法隆寺がいつ建てられたかはっきりわかっていません。昭和に入ってから、発掘調査が行われました。その結果、現在では 今の法隆寺は、一度に建てられたものではなく、聖徳太子によって建てられた寺に始まり、火事などにも見舞われながら、次第に形を完成させていったものと考えられています。いずれにしても法隆寺は、築1300年前後であり、世界最古の木造建築であることには変わりありません。
法隆寺は、当時の建築を現代に伝える唯一の建築物です。金堂、五重塔、中門の柱はギリシャ建築の影響もうけていて、柱の中ほどがまろやかな膨らみを持つ、エンタシスと呼ばれるものです。また卍くずしの勾欄、雲形の斗栱なども 当時の建築の特徴です。
また、法隆寺には不思議な言い伝えがたくさんあります。
例えば、、、
クモが建物に巣を作らない
建物の周りには雨だれの跡が残らない。
(ほんとう?)
そして、中門の真ん中を1本の柱で仕切ってあります。そうすると右と左、2箇所から門をくぐることになります。普通、お寺の門は、1箇所とか、左右と真ん中、3箇所からくぐるようになっているので、変わった形をしています。その理由として蘇我氏に一族を滅ぼされた太子の恨みを封じ込める意味を込めたのだろうという伝説があります。